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Love Saitama
静かな街路樹の影が揺れる 川越の小径には歴史が語る 瓦の屋根が夕日に染まり 時を超えた風がほほを撫でる 見上げると大宮の空に 行き交う電車が未来を運ぶ 人々の足音が響く駅前 それぞれの夢が溶け込む交差点 秩父の山々は深い緑に 四季折々の彩りを添える 羊山公園の芝桜の香り 訪れる人々の心を癒す 広がる平野、田畑の風景 どこまでも続く黄金の稲穂 暮れる日差しに映る家々は 穏やかな営みを見守る 埼玉の地には特別なものはないと 誰かがそう言うかもしれない だがここに流れる日常こそが 人々を結ぶかけがえのない宝 静かな風が吹き抜けるたび 故
上尾花美
詩
埼玉県