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名無しの権兵衛
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夏

見知らぬ道の先で

「きっとこの先に何かがあるはずなんだ」 真夏の午後、アスファルトの道が陽炎に揺れていた。道路脇の草が風にざわめく中、28歳の由紀はリュックサックを背負い、ひとりで歩いていた。背中に張り付く汗が不快だったが、手元の地図を頼りに足を進める。 由紀は2週間前、会社を辞めたばかりだった。理由は単純だ。「このまま続けていても、自分が何のために働いているのかわからない」という漠然とした違和感が彼女の中で膨らんでいたからだ。辞めてからは友人たちに心配されたが、由紀には何となく考えていることがあった。旅に出ること。それも、知らない土地を訪れ、見知らぬ道を歩くこと。 「知らない場所に行けば、何か変わ
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桶川イモ子
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田舎
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夏
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Hotな読物

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灰色の呼吸
「今夜も冷えるな」 夜が更け、街は一瞬の静寂を迎えようとしていた。24歳の圭吾は、橋の下で毛布を体に巻きつけながら、眠りにつく準備をしていた。春とはいえ、夜風は肌寒く、毛布の中に体を丸めても、アスファルトの冷たさが背中に伝わってくる。 圭吾がこの橋の下にたどり着いたのは、三ヶ月前のことだ。それまでは派遣の倉庫作業員として働きながら、小さなアパートで暮らしていた。だが、契約終了の知らせと同時に貯金は尽き、家賃を払えなくなった。親との縁はとうに切れている。友人と呼べる存在も、いつの間にか連絡が途絶えていた。 「生きているだけでも、まあ十分かもしれない――」 そんなふうに考えることで
ホームレス
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砂上に描く未来、海風が削りゆく彼方へ
「砂が舞っている」 2050年、日本。気候変動や人口減少、終わりの見えない経済不況に直面する中、史上最年少で内閣総理大臣に就任した佐伯隆一は、多忙な日々を縫って自らの趣味である陶芸に没頭していた。土に触れることで得られる感覚と、轆轤(ろくろ)を回すリズムは、彼にとって唯一の安らぎであり、混沌とした政治の世界から逃れるための小さな隠れ家だった。 佐伯は幼少期から器用な手先を持ち、祖父の影響で陶芸を始めた。大学時代に政治の道を志してからも、土に触れる時間だけは大切にしてきた。だが、総理大臣となった今、その静かな時間は限られている。それでも夜半、閣僚会議が終わると執務室の片隅に設えた小さな
総理大臣
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夜の灯
「今夜は星がよく見える」 車内は、わずかな灯りでほのかに照らされていた。40歳の奈々子は、助手席をリクライニングさせ、毛布にくるまりながら外を見上げていた。窓越しに見えるのは、星が瞬く夜空。どこかの郊外の駐車場。エンジンを切った車内はひっそりとしていて、聞こえるのは風の音だけだ。 奈々子は、ここを「家」と呼んでいた。家といっても固定の場所ではない。彼女の家は、黒い軽バンの中だ。狭い車内には、寝具や簡易調理器具、小さな瞑想マットが整然と収まっている。それらは、必要最小限のものでありながら、奈々子の暮らしを形作る大切な道具だった。 以前の彼女は、都内でデザイン会社に勤めていた。締め切り
車中泊
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静かなる荒川で起きた殺人事件 第4話
「駅からかなり歩いたわね。スニーカーを履いてきて正解だったわ。これがもしヒールだったら、たぶん途中で挫けていたかもしれないわ」 花子はパフスリーブのふんわりとしたトップスと、涼しげなリネンのフレアスカートでやってきた。肩のラインがなだらかで胸が低い位置にある花子には、この組み合わせがよく似合う。夏の爽やかな風を運んでくるような、軽やかな印象だ。花子は得意気な表情で私の方を見ている。その目は自信に満ち溢れ、彼女自身のスタイルに満足していることを物語っていた。 「今夜は花火大会ではないし、中目黒や吉祥寺に来ているわけではないのよ」 花子はスカートの裾を掴んで私に見せてきた。公私ともに一
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秩父親父
男性/60歳/埼玉県
秩父で山ライフ&執筆活動ライフを楽しむジジイです。
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鴻巣メンコ
女性/26歳/埼玉県
横浜が憎い。小説を書くことを生きがいにしています。
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本庄カナタ
女性/58歳/埼玉県
ロックンロールを愛しています。
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籠原トイプードル
女性/34歳/埼玉県
趣味は小説を書くこととお菓子を食べること(執筆中に消費されるチョコレートの量は非公開)。日常のどうでもいい出来事を壮大なドラマに仕立て上げる才能だけは誰にも負けない。書き終えた小説を見返すと、「これ、夢の中で書いた?」と自分にツッコミを入れることもしばしば。
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